仏壇の対処方法(実家からマンションに引越しする場合)

現代では、元々は一軒家に住んでいたものの、さまざまな事情によりマンションなどそれまでよりも狭い住居に引っ越さなければならなくなる、というケースがあります。

そのような時に頭を悩ませることのひとつに、仏壇の管理が挙げられます。戸建ての一軒家ならば、一般的には和室があり仏壇を置くための専用のスペースもあるので特に仏壇が住まいで場所を取るという問題は生じません。

しかし、マンションではいくら部屋数があったとしても、一軒家に置いていたような先祖代々使ってきた仏壇を置くスペースはなかなか確保するのが難しいといえます。そんな時、仏壇はどのようにしたらいいのでしょうか。対処法としては、仏壇を処分するということになると思います。

しかしながら、さすがに昔から先祖代々大切に扱ってきた仏壇を処分してしまうことは簡単にはできない、という人も多数いるはずです。そのような場合は、新しい住居のスペースに合わせて小さめの仏壇に買い替えるというような方法もあります。

今回は、一軒家からマンションに引っ越す際に仏壇の管理をどうしたらいいのかというテーマで紹介してみようと思います。

どうしても仏壇を置く場所がない場合は処分する

引っ越し先のマンションに仏壇を置く場所がない、管理することが難しいという場合は思い切って処分することも可能です。そんなことを言われても、仏壇には仏様やご先祖様がいるから、仏壇は大切なものだから処分していいものなのかと不安に感じ躊躇してしまうのも当たり前なことです。

仏壇を大切に管理することは、ご先祖様を大切にすることにもつながるため、とても重要なことであるのは事実です。もちろん、正確に言うと仏壇をそのまま捨ててしまうということは良いことではありません。

仏壇は、最初に購入した際にお坊さんによって開眼供養というものが行われます。これにより仏壇には魂が入ったことになり、大切に扱われるようになります。仏壇を処分する際には、今度はその魂を抜くための閉眼供養というものが必要になります。閉眼供養を行うことにより、その仏壇からは魂がもう抜けたことになるため、仏壇を処分しても問題はないということになります。

閉眼供養は、開眼供養と同様に菩提寺に依頼するのがベストではありますが、距離が遠いなどの事情がある場合は近くにあるお寺などに相談すれば対応してもらえる場合があります。

また、閉眼供養を依頼する際にはお布施としてお金を払う必要があります。

費用は地域などによって差があり、3万円から10万円までと相場にかなり幅があります。具体的な相場がわからない場合は、地域の人に相談したり、供養を依頼するお寺に気軽に問い合わせて確認してみると良いでしょう。

仏壇の処分はどのような方法がある?

閉眼供養を済ませた仏壇は処分をしても問題ないとされていますが、処分をする方法についても特に決まりはありません。とはいえ、さすがに粗大ゴミとして捨ててしまうのは気が引けると考えるのが一般的でしょう。

一番安心なのは供養を依頼したお寺で処分してもらうことです。

この方法であれば、依頼する側としても安心して処分してもらうことができるでしょう。また、不要になった仏壇を処分するのと同時に新しく別の仏壇を購入するという場合は、新しい仏壇を購入する仏壇・仏具専門店に引き取りをしてもらえる場合があります。専門店であれば仏壇の扱うプロでもあるので、大切にしていた仏壇の処分を任せるには最適ともいえるでしょう。

他には、仏壇整理専門業者という業者も存在します。魂抜きから仏壇の処分まで一連の流れを全てお任せできますので、仏壇を粗大ゴミとしてゴミ処理センターに持ち込むことに抵抗があったり、運ぶのが難しいという事情がある人にはこの方法が便利です。ただし、この場合でも引き取りの際には費用がかかることに注意しましょう。

仏壇の運び出し

【専門業者による搬出の様子】

大きいサイズの仏壇の場合は、処分の際の費用が高くなることが考えられるので、事前に問い合わせて確認しておくことをおすすめします

マンションにも置けるサイズの仏壇に買い替える

引っ越し先のマンションに大きい仏壇を置くスペースがなく、やむを得ず処分をしなければならなくなった場合でも、なんらかの形で仏様やご先祖様を大切にしたいという人も多いはずです。

そのような場合は、マンションにも置けるようなコンパクトなサイズの仏壇に買い替えることも可能です。現代の人々のライフスタイルや住居事情に合わせて、仏壇・仏具専門店では、本格的な仏壇の他にも小さめのサイズの仏壇も取り揃えています。

マンションの一室に置きやすいサイズの仏壇や、暗い雰囲気になりすぎないモダンなデザインの仏壇もあり、選択肢が増えています。このような仏壇に新しく買い替えることで、引っ越し先でも無理なく仏様やご先祖様に手を合わせることができます。

ミニサイズ仏壇の見本

【ミニサイズの仏壇の例】

仏壇は通販でも購入できる

最近では、あらゆるものをネット通販で購入できる非常に便利な世の中となっています。意外に思われるかもしれませんが、実は仏壇もネット通販で購入することができるのです。いくらコンパクトサイズといえども、仏壇を店舗で購入してマンションに運び込むのは大変だという人もいるでしょう。

通販で仏壇を購入すれば、配送業者が玄関先まで運んでくれるためそのような労力がかかりません。また、通販で仏壇を購入することのメリットは、店舗で購入するよりも値段が安いことが多いということです。

新しい住居に引っ越すという時には何かと出費がかさみますし、店舗に仏壇を選びに行く暇がなかなかないという人もいるでしょう。通販を利用すれば、自宅にいながらにして理想的なサイズやデザインの仏壇をじっくり選ぶことができ、お得な価格で理想的な仏壇を購入することができるのが魅力です。

ただし、通販で仏壇を購入する場合にはいくつか注意点があります。

まず、やはり通販ということで画面上で見たイメージと実物の印象が違っていた、というパターンが少なくないということです。値段がお手頃だからと購入して、届いた実物を見たら想像していたより安っぽいつくりだった、ということもあります。

仏壇という商品の特性上返品はできないケースがほとんどで、新たに他の仏壇を購入するとなると処分にも困ってしまいます。仏壇そのものにあまりこだわりがなくとりあえず置いておきたい、というくらいの考えであれば通販でも問題ないとは思います。

ただ、デザインに色調にこだわりがあったり、小さくてもそれなりにいいものを購入したい、と考えている人は店舗で選んで購入した方が確実といえるでしょう。

仏壇を通販で購入する場合、もうひとつ気をつけなければならないことは、開眼供養に関してです。新しく仏壇は購入した仏壇には開眼供養を行うことで魂を入れることが必要です。

店舗で直接購入する場合は開眼供養の案内も一緒にしてくれて段取りもスムーズである場合が多いですが、通販で購入する場合は開眼供養を一から自分でお寺に依頼して行わなければならないこともあります。

新しい仏壇を購入したからと安心して設置しているだけでは、仏壇の役目を果たさないため、必ず開眼供養は行わなければなりません。最近ではお坊さんを紹介してくれる業者もいるので相談してみるのもよいでしょう。

まとめ

このように、一軒家からマンションに引っ越す場合、引っ越し先に設置することが難しい仏壇は処分することも可能ですし、新しい住まいに合ったコンパクトな仏壇を購入する方法もあります。ただ、仏壇の処分の際には閉眼供養が、新しく仏壇を購入した際には開眼供養が必要となることは頭に入れておくことが必要です。

ライフスタイルに負担のかからない仏壇選びをすることが、無理なくご先祖様を大切にし続けることにつながるでしょう。

 

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