仏壇の処分を春日井市でする方法と費用の相場は?

転勤等での転居、高齢者施設への入居や両親が亡くなり家をたたむなどを機会に、仏壇処分で困っている人が増えてきています。

かつてのように、どこかの寺院の檀家になっているケースも減ってきており、仏壇の整理処分についてなかなか相談するお坊さんがいない人がほとんどです。

それもあり、仏壇の供養処分の方法を知らない人が多いのが現実です。宗派によって作法の違いはありますが、

一般に仏壇の整理は、

  • 魂抜たましいぬき(または、遷仏法要せんぶつほうよう)などの供養を行う
  • 仏壇や位牌などの処分を行う

のような手続きを行います。

今回は「春日井市で仏壇処分する方法と費用の相場」を説明します。


1:仏壇処分前にすること

1-1 魂抜たましいぬき(遷仏法要せんぶつほうよう)などの供養を行う。

なぜ仏壇処分に供養が必要なのでしょうか?この理由は、仏教では家に仏壇をお迎えするときに、入仏法要・魂入れと呼ばれる儀式を行っており、同じようにお仏壇を片付けるときには魂抜たましいぬき(遷仏法要せんぶつほうよう)を行います。

この対象物は、宗派により違いはありますが、

  • 本尊ほんぞん(仏像や掛軸)
  • 位牌
  • 遺影

などになります。

このように最初に儀式をおこなっているので、仏壇とお別れをする場合は、改めて供養が必要となります。家の解体業者などが仏壇が対応できない理由がここにあります。

この供養は宗派によって呼び方が変わりますが、愛知県で信者数の多い浄土真宗本願寺派では「遷座法要(せんざほうよう)」と呼ばれることもあります。同様に、浄土真宗大谷派では「御移徒法要ごいしほうよう」という儀式を行います。他宗派では「魂抜たましいぬき」や「お性根抜しょうねき」と呼ばれております。

1-2 供養をお願いする方法

これらの供養をお願いするには以下のような方法があります。

  • 方法1:檀家だんかのお寺さん(僧侶)に直接供養してもらう
  • 方法2:お坊さん手配のネットサービスを利用する
  • 方法3:仏壇処分の専門業者に依頼する

それぞれを見ていきましょう。

方法1:檀家だんかのお寺さん(僧侶)に直接供養してもらう

お寺さんに家まで来てもらい、直接仏壇の前でお経をあげていただきます。一番確実な方法ですが、準備や対応に時間がかかってしまう事や、お布施ふせをいくらお渡しすればよいのかが分からない等いという問題もあります。

なお、布施ふせの相場金額は、1~5万円程度です。さらに交通費としてお車料をお渡しするのが一般的です。さらに、お寺さんはご供養の後に仏壇を持ち帰ることはほとんどありません。別途仏壇本体の廃棄が必要となります。

自宅に招き魂抜きを行う様子

方法2:お坊さん手配のネットサービスを利用する

あなたが供養を希望する日に、僧侶の手配を行っているサービスがあります。

このサービスのメリットは、お布施金額がお車料くるまりょう(交通費)込みで3.54.5万円が相場で、渡す金額で頭を悩ませる心配がありません。

1回だけのお付き合いなので、後々のわずらわしい檀家関係を続ける必要もありません。ただ、デメリットは、どんなお坊さんが供養に来てくれるのか事前によくわからないことです。

方法3:仏壇処分の専門業者に依頼する

仏壇処分専門業者に依頼する方法は、閉眼供養から仏壇の回収引取り~最終処分までを一式行ってもらえます。仏壇引取り後に魂抜き供養と廃棄処分をした上で、供養証明書の発行をしている業者がほとんどです。

一緒に「本尊(仏像や掛け軸)、位牌・遺影・過去帳」なども一緒に回収し、お焚き上げしてもらえます。

費用は、仏壇のサイズによって異なりますが、だいたい3~7万円程度です。1日で完了し、一番楽な方法です。お坊さん訪問手配希望の有無も選択できます。

お坊さんの訪問手配を希望しない場合でも、引取後の供養の様子がわかる動画の視聴もでき、本当に供養をしてくれたのかという心配がなくなります。

春日井市で仏壇の引き取り供養処分の専門業者はコチラhttps://reset-soul.com/aichi/


2:供養後、仏壇本体、位牌等を処分する方法

魂抜き供養後の仏壇本体は「単なる入れ物」・「タダの箱」になりますから、廃棄物処理法上はタンスなどと同じゴミ扱いになります。ただし、仏壇をタンスと同じような扱いをすることに心理的な抵抗がある人はこの考え方は当てはまりません。

春日井市で仏壇本体を処分するには、主に次の3通りの方法があります。

  • 廃棄方法1:仏壇本体を春日井市の粗大ごみに出す
  • 廃棄方法2:仏壇処分の専門業者に依頼する
  • 廃棄方法3:遺品整理や片付けの業者に依頼

一つずつ見ていきます。

2-1 廃棄方法1:仏壇本体を春日井市の粗大ごみに出す

①春日井市の場合、1点1000円となります。

「販売元の仏壇店さんに相談してください」と言われると思いますが、魂抜きが終わっている前提で、中身が空であれば、粗大ごみとして出すことができます。手続きする時には必ず魂抜きの終わってる仏壇と伝えましょう。

※仏像や掛軸、位牌等は粗大ごみとして出す事ができません。(あくまでも仏壇の側だけの対応となります。)

※この場合も同様に仏像や掛軸、位牌等は粗大ごみとして出す事ができません。(あくまでも仏壇の側だけの対応となります。)

春日井市での粗大ごみの詳細

https://www.city.kasugai.lg.jp/faq/1000395/1000396/1000811.html

実際に仏壇をゴミとして春日井市に出す場合、以下に注意してください。

ルール1:仏壇内の仏具はあらかじめ取り出し分別する(可燃・不燃・プラ等)
ルール2:春日井市のゴミ出しルールに従う

マナー1:供養(魂抜き)を済ませておく
マナー2:位牌・ご本尊(仏像・掛け軸)・遺影などは別途お焚き上げ処理をする

この方法は一番安く済みますが、春日井市の場合は、収集日に仏壇を家の前に出しておく必要があるため、近隣に見られたくない場合は、次の廃棄方法2・3の検討が必要になります。

2-2 廃棄方法2:仏壇処分の専門業者に依頼する

魂抜きが終わった仏壇を処分専門業者に依頼する場合は、業者に既に供養が済んでいる事を伝えましょう。仏壇の回収引取りから最終処分までを全て行ってもらえます。

魂抜きが必要無い分料金は下がり、仏壇のサイズによって異なりますが、だいたい2~5万円程度です。

自分でいろいろ手配したり動いたりしたくない場合は、この方法が最も楽です。同時に、ご本尊仏像や掛け軸・位牌・遺影・過去帳・仏具などのご供養やお焚きあげなども依頼できるので手間がかかりません。

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【仏壇処分専門業者への依頼例】

2-3 廃棄方法3:遺品整理や片付けの業者に依頼

親族の遺品整理をしている場合であれば、遺品整理業者や片付け業者に仏壇処分を依頼できる場合もあります。

遺品整理業者などの場合は、魂抜き供養が終わっている仏壇であれば、通常問題なく他の遺品類と一緒に引き取り処分してもらえます。その際、供養証明書などを提示すればスムーズでしょう。家屋解体業者や片付け業者に依頼する場合も同様です。

更に、仏壇内の「ご本尊仏像・掛け軸・位牌・遺影・過去帳」などをあらかじめ取り出して供養しておくと、遺品整理業者も気持ちよく引き受けてくれるでしょう。費用相場は、1~3万円程度です。


3:仏壇の中身はどうすればよいか?

3-1 仏壇内の供養対象になるものとは?

通常、仏壇内の供養の対象になるもの・ならないものは以下のようになります。

供養の対象になるもの

  • 本尊(仏像・掛け軸)
  • お位牌
  • 遺影写真
  • 過去帳

魂抜きの対象にならないもの

  • 線香立て
  • ろうそく立て
  • 香炉
  • 花立て
  • おりん
  • 木魚
  • 経本
  • ろうそくや線香

ろうそく立て

 

【ろうそく立て】

香炉見本

香炉

花立て(大谷派)

【花立て】

おりん

おりん

浄土真宗真宗大谷派お経本

【経本】

ろうそく

【ろうそく】

毎日香せんこう

【線香】

 

3-2 ご本尊や位牌の処理の仕方

ご本尊さまや位牌など魂抜きの対象になるものは、供養後にお焚き上げをするのが望ましいとされています。また、魂抜きの対象にならない通常の仏具は、そのままゴミや資源リサイクル品として処理しても問題ありません。

こうした供養やお焚きあげについては、ご供養専門業者が対応しています。ご供養対象物を宅配便で送付するだけで、業者の供養場にて、定期的にお坊さんによる魂・お性根抜きの供養を行ってもらえ、供養後はお焚き上げ(焼却)処分もしてもらえます。

【お焚き上げの様子】

魂・お性根抜き供養とお焚き上げにかかる費用は、供養対象物1点あたり5,000円程度です。

愛知エリアで送付対応のご供養専門業者はコチラhttps://reset-soul.com/aichi/#pay


4:まとめ

「春日井市で仏壇処分をする方法と費用の相場」について解説しました。

たしかに仏壇供養は、檀家のお寺さんに来ていただくことが一番でしょう。しかし、お寺さんとお付き合いがなかったり、儀式にこだわりがなかったりする場合は、仏壇処分の専門業者に一式を依頼する方法もあります。

また、できるだけ費用をかけたくない方は、供養対象物だけを業者に依頼して供養処分し、仏壇本体は市町村の回収に出せば経済的です。

宗教的な儀式や作法も大切ですが、やはり供養の基本は「ご先祖様への感謝」です。この感謝の気持ちを忘れずにいれば、あまりルールにこだわる必要のない時代になりつつあります。

家族や親族としっかり相談して、トラブルのないように仏壇処分をしましょう。

 

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