仏壇処分や仏壇整理(供養)を考えている人のさまざまな理由とは?
2010年頃を堺に、少人数で行う家族葬や、葬儀自体も行わずに直葬という形を選択する人も増えています。お墓も同様に、継承を想定しない永代供養墓や、夫と妻の実家のお墓を合わせた両家墓なども珍しくありません。仏壇も同じように、処分したいと考えている人が増えています。今までにあった仏壇処分や仏壇整理(供養)を考えている人のさまざまな理由を紹介してみたいと思います。
仏壇処分や仏壇整理を考えている人には以下のような5つの理由があります。
- 親が亡くなり、実家の仏壇を引き取らないといけないが置く場所が無い
- 実家をとりこわすので、合わせて仏壇も処分したい
- 子どもも孫もいないので、継承する事ができないので今のうちに処分したい
- 施設に入る事になったが、施設に持って行けない
- 高齢になり、大きな仏壇の手入れをするのが難しい
それぞれの理由を詳しく説明してみます。
・親が亡くなり、実家の仏壇を引き取らないといけないが置く場所がない
親が亡くなったタイミングで、もともと設置されていた仏壇を継承しよう思っても、 最近の家の間取りでは仏間というスペースが無いことが多く、運んでも置く場所に困ることがほとんどです。
・実家をとりこわすので、合わせて仏壇も処分したい
実家の解体するタイミングで、家具等を廃棄する時に仏壇も一緒に処分したいと考えても、解体業者に断られてしまうことがほとんどです。 依頼する人達に多い例です。
・子どもや孫もいないので、継承することができないので今のうちに処分したい
娘がいるけど大きくなって他の家に嫁いでいるので、継承することができないので今のうちに処分をちゃんとしておきたいという人からも依頼をされることがありました。
・施設に入る事になったが、施設に持って行けない
老人ホームなどの施設に引っ越すことになったが、仏壇や位牌を持ち込めない施設がほとんどで、残念だけどこれを機に処分を考えて依頼してきたという人もいます。
・高齢になり、大きな仏壇の手入れをするのが難しい
仏壇の手入れを行ってきたが、大きな仏壇の手入れは大変なので、60cm以内のコンパクトサイズの仏壇に買い替えをしたい為、仏壇の撤去を考える人もいます。
以上のようなさまざまな理由がありますが、実際に仏壇を手放すとなるとどうしたら良いのか分からない人が大勢います。
次に実際に処分する方法をみていきましょう。
処分を考える時に必要なこと
仏壇を実際に処分する方法は、以下のような手順となります。
- 手順① 魂抜きをする
- 手順② 魂抜き後の処分をする
詳しくみていきます。
・手順① 魂抜きをする
仏壇は、故人の魂を宿す場所になるので、そのまま処分してしまうというのは故人を蔑ろ(ないがしろ)にしてしまうことになってしまいます。
仏教の考え方では、故人の魂が宿っているものを安置している場所から移動させたり、供養しないまま壊したり処分するということは悪いことです。「今までありがとうございました。」というお礼を込めて、最後の供養を行いましょう。解体業者などが昔から対応しない理由がここにあります。
若い人や信仰の無い人は、なるべくお寺との関係を持ちたくないと考えてしまうかもしれませんが、先祖代々の仏壇を処分するのであれば、魂抜きをすることで気持ち的にも後腐れなく処分できるので供養を実施するのをお勧めします。
最近では魂抜きの為の僧侶派遣サービスを行っているところもあります。また、魂抜きは通称名であり、宗派によっては違った名称で呼ばれることがあります。
たとえば、日本で最も信仰者が多い浄土真宗では魂抜きという言葉は使用せず、「遷座法要」と呼ばれています。その他の宗派では、「お精魂抜き」、「抜魂」、「撥遣(はっけん)供養」という名前で呼ばれますが、教義の違いはありますが、ご供養するという事では同じです。
自宅にある仏壇がどの宗派によって供養されたのかがわからない場合は、引き受けてくれる宗派のお寺へ依頼すれば問題ありません。自身にこだわりが無ければ、どの宗派でも受け入れてくれるはずです。
【魂抜きの様子】
・手順② 魂抜き後の処分をする
仏壇の処分方法も考えておかないといけません。ほとんどの場合、魂抜きをお寺にお願いしても、魂抜きの読経による供養のあとの仏壇の片付けはあなた自身で行わないといけません。
方法としては、
- 仏壇店に引き取りをお願いする
- 仏壇処分専門業者にお願いする
- 自治体のルールに従い粗大ごみに出す
というような方法があります。
それぞれ見ていきましょう。
・仏壇店に引き取りをお願いする。
仏壇店に引き取りをお願いする場合、新規に仏壇の購入が無い場合だと、費用が割と高額になってしまうことが多いですので、確認してみましょう。おおよそ4万円から10万円くらいかかります。
・仏壇処分専門業者にお願いする
仏壇専門業者にお願いする場合、専門業者が提携している焼却炉にてお焚き上げを行うことになります。費用は仏壇の大きさにもよりますが、2万円~6万円くらいです。
【専門業者による運び出しの様子】
・自治体のルールに従い粗大ごみに出す
粗大ごみに出す場合は、自治体によって対応してもらえない場合もあります。(相談者からの話ですが、知立市では粗大ごみで出せないそうです。)費用としては2千円から3千円くらいで済ませられます。
まとめ
今回は、「仏壇の処分を行う例」を挙げてみました。 どのような事情でも、きちんと供養を行うことで心のけじめもつくことでしょう。いずれにしても、家族・親戚や関係する人達としっかり相談して後のトラブルにならないように対応することにしましょう。
処分の方法についても参考にしてみてください。魂抜き後の仏壇の処分については、私はどのような方法でも間違いではないと考えております。なぜなら、魂抜きの法要が終われば仏壇自体も家具と変わりはありません。ですが、専門業者にお願いすることによって、専門の焼却炉を使用してお焚き上げしてもらえますので、気分的にもスッキリしますよね。
お位牌やお仏壇の面倒を見ることができなくなり、供養処分をする人が増えてきてます。 付き合いのある菩提寺があり、お坊さんが近くにいれば相談できますが、そういう関係にわずらわしさを感じてる人も多いみたいです。
このような場合、「仏壇の魂抜き、位牌や遺影などの供養処分」までを、全て行なっている専門業者があります。 相談は無料ですので、わからないこと・不安なことを気軽に聞いてみてください。 先祖代々のお位牌やお仏壇ですから、しっかりとご供養整理をしたいものです。
関連リンク
仏壇を処分したいとお考えの方へ ⇒ https://gokuyo.com/useful/2020/08/14/1408/
仏壇処分は悪いこと?罪悪感を感じてしまう場合の対処方法 ⇒ https://gokuyo.com/useful/2020/01/14/65/
家に仏壇意味ないの?意味あるの?設置された由来とは ⇒ https://gokuyo.com/useful/2020/01/28/582/
仏壇処分の後に供養を続ける方法:(厨子というミニ仏壇の用い方) ⇒ https://gokuyo.com/useful/2020/03/02/673/
実家の仏壇を処分しても先祖供養を続けていく方法 ⇒ https://gokuyo.com/useful/2020/02/04/599/
仏壇を処分する際のおおまかな流れとポイント ⇒ https://gokuyo.com/useful/2020/01/14/39/
位牌・遺影・仏壇などの魂・お性根抜き供養~整理処分をするなら →https://reset-soul.com/aichi/
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