実家を解体して売却する時や、家の立て直しなどを行う時に、 大きな仏壇がある家は、その仏壇をどうすればよいのか質問されることがあります。 代々大切に守ってきた仏壇なので、粗末に扱ってしまっては大変です。
【高さ2ｍを超える大きな仏壇】
ほとんどの場合が、解体業者にこのように言われてしまいます。
- 魂抜きの終わっていない仏壇はさわることができない
- 仏壇は対応できない
しかし、安心してください。今回は高さ200㎝を超える大きな仏壇の処分方法を解説します。
魂抜きという儀式を行えば、仏壇はただの箱になります。それぞれ詳しく見ていきます。
魂抜きの終わっていない仏壇はさわることができない
このような場合は比較的かんたんです。 お付き合いのあるお寺に魂抜きをお願いしましょう。
最近では僧侶の派遣サービスなどもありますので、 ネットで検索してお願いする流れも最近では利用されています。
魂抜きとは？
仏壇の買い替えたり、管理する人がいなくなってしまったりなどの理由で、仏壇を処分する場合には、魂抜きという法要を行って仏壇を処分します。 仏教では仏壇には仏さまやご先祖さまの魂が宿っていると考えています。 そのため、ご先祖さまの魂を仏壇から抜いていただき、それから仏壇を処分するということになります。
このような時に行われるのが魂抜きと言われる法要になります。 魂抜きは（たましいぬき）、お性根抜き（おしょうねぬき）ともいわれる仏事の一つで、仏壇や位牌を供養したり、処分したりする時に必要な法要です。 魂抜きでは、僧侶にお経を唱えてもらい、仏壇に宿ったご先祖さまの魂を抜いてもらって供養を行います。
そして、その後にご先祖さまの魂が抜けた仏壇を処分するということになります。 このような法要は閉眼供養（へいげんくよう）とも言われ、僧侶が読経して法要を行います。 読経が終わったら、対象となった本尊や脇侍のお焚き上げを僧侶にお願いします。
魂抜きが終わったらお布施をお渡しする
お寺のお坊さんにお願いをする場合にはお布施を用意します。 お布施は相場は1万円から5万円といわれていますが、直接お坊さんに聞いてみるとよいです。
お勧めの確認方法
「皆さんはいくらほど用意されていますか？」と聞けば答えてくれるでしょう。 いくら用意すればよいですか？と尋ねると答えづらくなるそうです。 ちなみに、僧侶派遣サービスの相場は3万5千円くらいです。 ここまで済ませれば、あとは解体業者にお任せしましょう。
仏壇自体が対応できない
信仰心の問題ですが、仏壇に関われない業者がほとんどです。 仏壇は対応できないと言われてしまった場合には、 大変ではありますが、僧侶に魂抜きをお願いしたあと、あなた自身で仏壇を処分することになります。
自治体によっては、粗大ごみに出すことも可能ですが、 高さ2メートルを超えるような大きな仏壇は動かす事すら大変です。 このようなサイズの場合は、専門業者にお願いした方が良いです。
引越し先やリフォーム後に、小さな仏壇などに買い替える場合は、 仏壇の販売店側で引き取ってくれるケースもあります。一度確認してみましょう。
必ず確認してほしいこと
仏壇販売店でも高額な撤去費用を請求される場合もありますので、仏壇じまい専門業者に相談して料金を確認しておくのがおすすめです。
実は、その方が費用がかからないことが多いからです。 仏壇の大きさを伝えて仏壇じまい専門業者にも相談してみましょう。
仏壇じまい専門業者にお願いした場合の、 高さ200㎝、横幅110㎝を超える仏壇の撤去費用相場は、8万円から12万円です。（高さや横幅の大きさにより金額が変わります）
まとめ
今回は、高さ200㎝を超える仏壇の処分方法を解説しました。 仏壇じまいの時には、必ず魂抜きという法要を行ってもらいましょう。
家を建てる時などに地鎮祭を行うような事と思ってもらえれば分かりやすいかもしれません。 魂抜きが済んでしまえば、家具として扱って問題ありません。 大きなサイズの仏壇は専門の業者に任せるのが安心です。
かなり重たいですし、怪我の心配など大変危険です。 どうしても費用が発生してしまいますので、可能な限り費用のかからないところを探してみる事をおすすめします。
関連記事
仏壇を処分したいとお考えの方へ ⇒ https://gokuyo.com/useful/2020/08/14/1408/
仏壇処分は悪いこと？罪悪感を感じてしまう場合の対処方法 ⇒ https://gokuyo.com/useful/2020/01/14/65/
仏壇処分の後に供養を続ける方法：（厨子というミニ仏壇の用い方） ⇒ https://gokuyo.com/useful/2020/03/02/673/
位牌・遺影・仏壇などの魂・お性根抜き供養～整理処分をするなら → https://gokuyo.com/