宗派の違いは?実家がお付き合いしているお寺の宗派とは?(浄土真宗真宗大谷派編)

宗派の違いは?実家がお付き合いしているお寺の宗派とは?(浄土真宗真宗大谷派編)

真宗大谷派しんしゅうおおたにはは浄土真宗の宗派の1つです。京都の東本願寺を本山とし、全国にある8千以上の寺院を束ねています。真宗大谷派は通称としてお東や大派とも呼ばれます。

真宗大谷派の特徴は他力念仏です。自分で厳しい修行をすることで仏になろうとする自力念仏ではなく、阿弥陀如来に帰依することを決心した時点で、誰でも仏になれるとするのが他力念仏の特徴です。

浄土真宗大谷派の開祖と歴史は?

真宗大谷派の開祖は鎌倉時代に活躍した親鸞です。当時としては異例であった肉食妻帯を実践しつつ、阿弥陀如来を信じることで行いに関わらず救われると説き、わかりやすい教えで民衆を中心に支持を得ました。

親鸞の教えの特徴といえば悪人正機説があります。概要としては悪人を救うのが阿弥陀仏の本願であるとするもので、全ての人を救済しようとする教えを大きく表すものです。

親鸞の没後、浄土真宗は真宗大谷派の東本願寺と西本願寺に分裂します。戦国時代には織田信長との戦いが始まりましたが、和睦の道を探ろうとする穏健派と徹底抗戦を求める強硬派に分かれ、分裂の一因になりました。

その後、関ヶ原の合戦の後に徳川家康が西本願寺の東部の土地を寄進し、その地を新たに本願寺としたことから、東本願寺の流れが始まりました。浄土真宗本願寺派の宗祖は親鸞です。鎌倉時代の前記から中期にかけて活躍し、1173年に生まれました。当時の高僧であった法然を師とし、その教えをさらに高めることを信条としていました。

親鸞の有名な逸話といえば肉食妻帯です。当時は仏教界からも世間からも批判や中傷を受けましたが、出家した者だけでなく多くの人がありのままで救われることを身をもって示そうとしたと言われています。

浄土真宗本願寺派は、浄土真宗が東本願寺と西本願寺に分裂して以降、西本願寺を本山としてきました。親鸞の遺骨が納められた大谷廟堂が西本願寺になったのは1321年のことで、門徒を1つにまとめようとしたものです。

ところが、1592年に当時の高僧である顕如が往生した後、浄土真宗の中で強硬派の教如と、穏健派の准如との間で後継者争いが起こりました。それによって、浄土真宗本願寺派と真宗大谷派がそれぞれ誕生しました。

浄土真宗大谷派のお経はどんな意味?

正信偈しょうしんげ

正信偈は浄土真宗の教義の大綱を120句からなる文にまとめたものです。正式名称は正信念仏偈(しょうしんねんぶつげ)といいます。室町時代の浄土真宗の高僧である蓮如によって、朝暮のお勤めのために制定されました。

正信偈は大きく2つの内容に分かれています。前半は信仰心の大切さと念仏の重要性を説くものです。後半は、日本や中国などで正信偈の普及に勤めた高僧たちの業績を讃えています。

御文おふみ

御文は、蓮如が浄土真宗の布教のために門徒にあてて記したものです。確認されている御文の数は250通を超え、仮名書きで書かれています。他の流派では御文章ごぶんしょう御勧章ごかんしょうと呼ばれることもあります。

蓮如の子孫である圓如えんにょが御文の中から80通を厳選し、5冊の書物としてまとめた五帖御文ごじょうおふみが特に有名で、お勤めや法話に用いられることが多くなってます。

御文の文面の最後にはあなかしこと記載されていますが、これは恐れ多く存じますという意味で、文を読んだ相手に敬意を表すための言葉です。

浄土真宗大谷派の本尊と脇侍は?

宗派の信仰の対象として最も尊重される本尊ほんぞんと、本尊の左右に祀られる脇侍わきじをご紹介します。

真宗大谷派の本尊は阿弥陀如来です。真宗大谷派では仏像だけでなく、掛け軸を思わせる絵像を本尊に用いる場合が多くなっています。

阿弥陀如来の絵像には、後光と呼ばれる光の筋が描かれているのが特徴です。この点、宗派によって後光の数が異なるので注意しましょう。真宗大谷派の阿弥陀如来の絵像には、後光の数は6本という決まりがあります。

東阿弥陀如来

本尊の両脇の脇侍としては、真宗大谷派では一般に向かって右側に十字御名号、左側に九字御名号を配置します。十字御名号は帰命尋十方無碍光如来、九字御名号は南無不可思議光如来とも言います。どちらも阿弥陀如来による救いの力を表すものです。

真宗大谷派の宗祖である親鸞聖人は、来阿弥陀如来の力をわかりやすく表現している十字御名号を重視したことが伝えられています。

浄土真宗大谷派の数珠と合掌の特徴は?

真宗大谷派では、数珠の形が一般に男性用と女性用で異なります。男性用の数珠は一重の紐房になっていて、玉の大きさは22、20、18、みかんなどに分かれています。女性用の数珠は煩悩の数を表す108の主玉があるのが特徴です。

女性用の数珠は108個の種玉、1対の親玉と向玉、4個の天玉、弟子玉や露玉などで構成されています。男性用の数珠が紐房なのに対し、女性用の数珠は頭付房になっています。

男性用の数珠の持ち方は、数珠を両手に掛けて房を下に垂らして持ちます。女性の数珠は、まず二輪を両手に掛けてから房を左に垂らします。その後、そろえた親玉を親指で挟んで持ちます。

真宗大谷派は、仏を礼拝するための基本的な作法として合掌を捉えています。方法としては、まず両手を胸の前で合わせてから念珠をかけます。次に指先をまっすぐ伸ばして指と指を合わせながら合掌し、合掌を終えてから軽く頭を下げます。

浄土真宗大谷派の葬儀の特徴は?

真宗大谷派の教えは、阿弥陀如来を信仰していればそれだけで成仏できると考えるのが特徴です。そのため、教えを信じる門徒の死者は、亡くなれば必ず成仏できることになります。

死者が成仏するために供養などの行為をする必要がないため、他の宗派のように成仏のための引導や授戒などを実施しないのが特色です。

多くの宗派では死者の旅立ちのために死装束を用意する場合が多くなっていますが、真宗大谷派はご説明しましたように亡くなれば成仏できるので、死装束を用意しないのが特徴です。故人が生前に愛用していた着物や洋服などを着せます。

また、祭壇や仏壇に位牌を設置しないほか、死は成仏への道であり穢れではないと考えるので、清めのための塩も基本的に必要としません。戒名ではなく法名を授かり、過去帳という書類に記載して供えます。

浄土真宗大谷派の焼香の方法は?

真宗大谷派の基本的な焼香の回数は2回です。焼香の方法は、まず仏前に移動してから本尊を仰ぎ見ますが、この際は合掌をする必要はありません。

次に、香盒の中からお香を右手でつまんで取り出し、そのまま香炉に入れます。お項を額に押しいただくことは基本的にしません。お香を香炉に入れたら、香盒の中のお香を右手の指で整えてから念仏を唱えます。最後に頭礼して席に戻ります。

真宗大谷派は寝線香を行うのが特徴です。線香の本数は1〜2本が一般的ですが、厳密な決まりはありません。香炉の大きさにあわせて3本用いることもあります。

香炉に入れやすくするために線香を2つまたは3つ折りにして点火し、手でおあいで消します。その後、線香を横に寝かせた形で供えます。寝かせた線香の向きは、左向きと右向きのどちらでもかまいません。

真宗大谷派のまとめ

真宗大谷派は京都の東本願寺を本山とする浄土真宗の一派です。阿弥陀仏を信じることで誰でも救われると説き、仏になれることへの感謝として念仏を唱えます。

阿弥陀如来を信仰して亡くなれば必ず救われることから、故人が成仏するために供養を行う必要がない、引導や授戒などを実施しない、死に装束を用意しないなどが特徴です。

 

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