神棚、しめ縄の処分方法について

名古屋市で仏壇のご供養整理をしておりますので、仏壇の供養じまいと一緒に、神棚や一緒にしめ縄の処分について尋ねられることがあります。

神棚は神仏でいうと神様をお祀りし、家内安全や、商売繁盛を祈願していますよね。どのような質問かというと、

  • 神棚やしめ縄はどうやって処分するのか?
  • 祈祷は必要?
  • 神棚には神様が宿ってる?
  • 何もせずに捨ててもタタリとかはないのか?

というような質問です。

日本人は、仏壇や位牌よりも、神棚の方が、タタリとかを気にしている人が多いかもしれませんが、心配する必要はありません。神棚を処分する際には、特に決まった決まり事はありません。あなたがしたいようになされば良いのです。

神棚を家にまつるという風習は明治時代から始まったそうです。時代は明治4年。太政官布告だじょうかんふこくが発布され、家の中で必ず守札まもりふだ神札しんさつ)を所持し、紛失しないように管理しないといけない事になりました。そのため、守札(神札)をしまう場所として神棚を設け、管理することが神棚を家に置くはじまりだそうです。

その名残りであなたの実家に神棚が置いてあるのかもしれませんね。そんな神棚やしめ縄の処分について様々なパターンを紹介しますので参考にしてください。

神棚の例3

一般的な神棚の例

神棚の例1

サイズの大きい神棚の例

神棚の例5

ガラスの扉が付いたモデルもありますよね

しめ縄とはどのようなものか?

神棚の中には守札まもりふだ神札しんさつ)が入っており、しめ縄なども飾ってあるかもしれません。

しめ飾りとも呼ばれますが、しめ飾りは縁起物として家庭に飾られます。厳密には、しめ縄は主に神社にて通年飾るものであり、結界を張り巡らす意味で用いられているそうです。しめ飾りも神棚の装飾品として神棚と同じように対処すれば問題ありません。

神棚処分にルール等は存在しない

神棚やしめ縄(しめ飾り)を処分するにあたり、「何かルールとか習わしとかがあるのか」を知っておくと良いです。

キリスト教には「聖書」、イスラム教には「コーラン」という、神の教えや戒律を説いた書物があります。仏教にも、お釈迦さまの教えをまとめた「経典」が存在します。神棚については、「神道」という宗教のカテゴリーに入ります。

ただ、神道には他宗教のように神の定めた戒律がなく、「個人個人の良心により、地域の神々に感謝し、恵みを受ける宗教」になります。つまり、「神から教えを授かるのではなく、自身の良心でその地域の神々と共存する道を歩む」ことが神道の本質といえます。

したがって、実際に神棚を処分する場合は、共通のルールはありません。

一般的によく言われるのが

  • 神社で祈祷をしてもらう
  • 守札まもりふだ神札しんさつ)を返納する
  • げをする

という3つの対処方法となります。

神社で祈祷きとうをしてもらう

「神棚には神様の魂が宿っている」と考え方もあります。もしも、あなたもそう考えるのでしたら、神棚を神社に持ち込み、ご祈祷をしてもらうことをお勧めします。その後、神社の方で廃棄処分を行ってもらえるところが多いです。

神社には社務所や祈祷受付所がありますので、そちらへ相談してみましょう。

守札まもりふだ神札しんさつ)を返納する

神棚の中にある守札を、近所にある神社の返納所へお返しして、神棚本体をお焚き上げするという方法です。神社の中にはほとんどのところで返納所が設置されてますので、そちらに納めてきましょう。

私はこの処分方法がしっくりきており一番好きです。

げをする

守札(神札)を返納したあとは、神棚本体をお焚き上げします。お焚き上げとは焼却のことです。神社やお寺では、年末年始などに定期的にお焚き上げをしてますので、そのタイミングで自ら持ち込んでお焚き上げをしてもらいましょう。

まとめ 結局どの方法がよいのか?

自分にとってどの方法が正解なのか?悩むところですね。ひとつの判断基準としては、「タタリや迷信などが気になる」「神棚には神様が宿っている」と考える人は、「祈祷」を選択しましょう。

「祈祷するまではないが、やはり多少は神様のことがきになる」そう思う人は、「お焚き上げ後、返納」が良いでしょう。

「神様は信じない。気にしていない」という人は、「そのまま廃棄」や「お焚き上げ」でも宜しいかと思います。

さらに、「自分ではやりたくない」「自分ではできない」という人は「供養じまい専門業者」へ依頼しましょう。

専門業者であれば、「守札返納」から「お焚き上げ」まで代行して動いてもらえます。あくまでも神道とは、「神から教えをもらうのではなく、自分自身の良心でその地域の神々と共存する道を歩む」ことが基本です。

ですから、最終的には自らの良心で判断し、選択することが大切だと思います。

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