仏壇の仏具の並べ方を宗派の違い別に紹介(浄土真宗など)

一言にお仏壇と言っても、宗派によって仏具のまつり方が変わってきます。

浄土真宗じょうどしんしゅう(西・東)、浄土宗じょうどしゅう真言宗しんごんしゅう曹洞宗そうとうしゅう天台宗てんだいしゅう日蓮宗にちれんしゅう臨済宗りんざいしゅうそれぞれの宗派別に仏具の配置方法やご本尊ほんぞんの種類などを分かりやすく解説していきたいと思います。

※別のページへのリンクになりますが、各宗派の歴史や葬儀の特徴などもまとめましたので良かったらのぞいてみてください。

浄土真宗 本願寺派(西)

本尊ほんぞん脇侍わきじ(きょうじ)

浄土真宗本願寺派じょうどしんしゅうほんがんじはの場合、お仏壇のご本尊には阿弥陀如来あみだにょらいをおまつりします。

脇侍わきじとはご本尊の両脇に祀ってあり、その教えを支える方々をお祀りしています。本願寺派の脇侍わきじ蓮如れんにょ聖人(左)と親鸞しんらん聖人(右)となります。

ご本尊である阿弥陀如あみだにょらい来にも西・東で違いがあるのですが、掛け軸の場合は後光が8本描かれている阿弥陀あみだ様の掛け軸を選びましょう。

西阿弥陀如来

【後ろの光が上枠に対して8本になります】

仏具の種類

浄土真宗本願寺派のお仏壇に必要な仏具は、

ご本尊・脇侍に花立て・ろうそく立て(火立)・玉香炉たまこうろ仏飯器ぶっぱんき六角供花ろっかくきょうか・線香差し・マッチ消し・おりん・打敷うちしきの11具足を揃えるのが理想的です。

仏具の飾り方

①ご本尊をお仏壇の真ん中に置いた時、脇侍わきじの掛け軸は必ずご本尊より少し低い位置に置かなくてはいけません。この時の配置は蓮如れんにょ聖人が左、親鸞しんらん聖人が右側に来るようにします。

②他の仏具については、まず仏飯器ぶっぱんきをご本尊の正面(同じ台座)に設置しましょう。

③それから仏飯器ぶっぱんきの前(たまは下段)に玉香炉たまこうろを置き、その左側に花立て、右側にろうそく立て、両端に六角供花ろっかくきょうかを配置します。

④おりんは下に打敷うちしきを敷いて、右手で鳴らしやすいようにお仏壇に向かって一番手前の右側に寄せた場所に置いて下さい。

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宗派の違いは?実家がお付き合いしているお寺の宗派とは?(浄土真宗本願寺派編)はこちら

浄土真宗 真宗大谷派()

本尊ほんぞん脇侍わきじ(きょうじ)

真宗大谷派しんしゅうおおたにはのご本尊も、本願寺派と同じ阿弥陀如来あみだにょらいをおまつりするのですが、掛け軸の場合は後光が6本の物を選びます。また、脇侍には「十字名号じゅうじみょうごう」「九字名号くじみょうごう」が書かれている掛け軸を掛けます。

東阿弥陀如来

【後ろの光が上枠に対して6本】

 

十字名号・・・帰命尽十方無碍光如来きみょうじんじっぽうむげこうにょらい

南無阿弥陀仏と同じ意味だそうです。

九字名号・・・南無不可思議光如来なむふかしぎこうにょらい

言葉を尽くしきれない智慧のはたらきという意味だそうです。

仏具の種類

大谷派のお仏壇に必要な仏具は、ご本尊・脇侍に花立て・ろうそく立て(火立)・玉香炉たまこうろ・透かし香炉・六角供花ろっかくきょうか・線香差し・マッチ消し・おりん・打敷うちしき仏飯器ぶっぱんきの12具足となります。

花立て(大谷派)

【花立て】

ろうそく立て(大谷派)

【ろうそく立て(火立)】

香炉(大谷派)

玉香炉たまこうろ

六角供花

六角供花ろっかくきょうか

打敷うちしき

仏飯器ぶっぱんき

飾り方

①ご本尊はお仏壇の最上段の真ん中に、脇侍は九字名号くじみょうごうを向かって左側、十字名号じゅうじみょうごうの掛け軸を右側に掛けるのが基本です。

この場合も脇侍わきじがご本尊より高い位置にきてはいけません。

②ご本尊と同じ段の手前側には玉香炉たまこうろを置き、その下の段に真っ直ぐ並べて透かし香炉を配置します。

③次に花立ては透かし香炉の左に、ろうそく立ては右側に置き、その両サイドに六角供花ろっかくきょうか、その外側に仏飯器ぶっぱんきを並べて下さい。

④最後は本願寺派の場合と同じく、おりんをお仏壇に向かって右側の最下段に配置すれば完成です。

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宗派の違いは?実家がお付き合いしているお寺の宗派とは?(浄土真宗真宗大谷派編)はこちら

浄土宗

本尊ほんぞん脇侍わきじ(きょうじ)

浄土宗の場合、ご本尊は舟形の光背が付いている阿弥陀如来像あみだにょらいぞうをお祀りします。脇侍には「善導ぜんどう大師」と「法然ほうねん聖人」もしくは「観音菩薩かんのんぼさつ」と「勢至菩薩せいしぼさつ」の組み合わせのうちどちらかをおまつりします。

本尊と位牌

【左側には法然聖人 右側には善導大師】

仏具の種類

浄土宗のお仏壇に必要となる仏具は、ご本尊・脇侍・位牌・花立て×2・ろうそく立て×2・前香炉・仏飯器ぶっぱんき茶湯器ちゃとうき・線香差し・高月たかつき(杯)・おりん・マッチ消しの11具足です。

飾り方

①他の宗派と同じように、ご本尊をお仏壇の最上段の真ん中に設置し、ご本尊より少し低い位置に脇侍わきじの掛け軸を掛けます。脇侍わきじ善導ぜんどう大師または観音菩薩かんのんぼさつが右側、法然ほうねん聖人または勢至菩薩せいしぼさつが左側です。

仏飯器ぶっぱんきはご本尊の正面に置き、お水をお供えする場合は仏飯器ぶっぱんき茶湯器ちゃとうきを真横に並べて配置します。その両サイドには高月たかつき(杯)を、その隣に他の仏具に隠れないように位牌を置いて下さい。

仏飯器ぶっぱんきなどの一つ手前のお仏壇の真ん中辺りにろうそく立てを2つ並べるですが、この後に、前香炉を置くので真ん中の間隔を少し空けておきましょう。さらに、その両サイドから挟むように花立てを配置して下さい。

④ろうそく立てなどのもう一つ手前のところ、左右から見てお仏壇のちょうど真ん中の位置に前香炉を置き、その右隣におりんを配置します。線香立てやマッチ消しがある場合は、前香炉の左隣にそれぞれを並べれば配置は完了です。

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真言宗

本尊ほんぞん脇侍わきじ(きょうじ)

真言宗のご本尊は「大日如来だいにちにょらい」をお祀りしますが、基本的には何でもOKという事になっています。

脇侍は「弘法大師こうぼうだいし」を右側に、左側に「不動明王ふどうみょうおう」か「興教大師こうぎょうだいし」をお祀りします。

仏具の種類

必要な仏具はご本尊・脇侍わきじ・位牌・花立て・ろうそく立て・前香炉・仏飯器ぶっぱんき茶湯器ちゃとうき・線香差し・高月たかつき(杯)・おりんが揃っているのが理想的です。

飾り方

真言宗の仏具の並べ方は浄土宗と同じです。ご本尊と脇侍わきじを変えればそのままの流れで配置できますので、浄土宗の飾り方の項目を参考にしてみて下さい。

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宗派の違いは?実家がお付き合いしているお寺の宗派とは?(真言宗編)はこちら

曹洞宗

ご本尊脇侍わきじ(きょうじ)

曹洞宗のお仏壇は「釈迦如来しゃかにょらい」をおまつりしますが、お寺によってご本尊が違うケースが多い宗派なので、必ず檀那寺などに確認するようにしましょう。

脇侍には「釈迦牟尼仏しゃかむにぶつ(座ったお釈迦様)」と「承陽大師じょうようだいし」、「常済大師じょうさいだいし」の掛け軸を掛けるのが基本です。

仏具の種類

曹洞宗のお仏壇に必要な仏具は、ご本尊・脇侍・位牌・花立て・ろうそく立て・前香炉・仏飯器ぶっぱんき茶湯器ちゃとうき・線香差し・高月たかつき(杯)・おりんの11種類です。

ただし、ご本尊はお祀りする必要が無い場合もあります。

飾り方

曹洞宗も浄土宗・真言宗と仏具の並べ方は同じです。脇侍わきじだけは他の宗派と違って3種類のもの(三尊仏)がありますが、真ん中に釈迦牟尼仏しゃかむにぶつ、右側に承陽大師じょうようだいし、左側に常済大師じょうさいだいしの掛け軸を掛ければOKです。

釈迦牟尼仏しゃかむにぶつの掛け軸があればご本尊の仏像は必要無いので、お仏壇のスペースが限られる場合は仏像を省くようにすると良いでしょう。

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天台宗

本尊ほんぞん脇侍わきじ(きょうじ)

天台宗のご本尊は基本には釈迦如来しゃかにょらいですが、観世音菩薩かんぜおんぼさつ阿弥陀如来あみだにょらいでも問題ありません。脇侍わきじには右側に「天台大師てんだいだいし」、左側に「伝教大師でんぎょうだいし」の掛け軸をお祀りします。天台宗はご本尊も掛け軸をお祀りするケースが多いものの、もちろん仏像でも大丈夫です。

仏具の種類

天台宗のお仏壇に備えておく仏具は、ご本尊・脇侍わきじ・位牌・花立て・ろうそく立て・前香炉・仏飯器ぶっぱんき茶湯器ちゃとうき・線香差し・高月たかつき(杯)・おりんの11種類です。

飾り方

ご本尊を真ん中に、天台大師てんだいだいしを右、伝教大師でんぎょうだいしを左側にお祀りしたら、後はこちらも浄土宗や真言宗と同じ並べ方で構いません。

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宗派の違いは?実家がお付き合いしているお寺の宗派とは?(天台宗編)はこちら

日蓮宗

本尊ほんぞん脇侍わきじ(きょうじ)

日蓮宗のご本尊は大曼荼羅です。日蓮にちれん聖人の像をお祀りする場合もありますが、その場合は大曼荼羅だいまんだらの掛け軸の手前にお祀りします。脇侍わきじには「鬼子母神きしもじん」と「大黒天だいこくてん」が描かれた物を使用しましょう。

仏具の種類

日蓮宗方が揃えておきたい仏具としては、ご本尊・脇侍わきじ・位牌・花立て・ろうそく立て・前香炉・仏飯器ぶっぱんき茶湯器ちゃとうき・線香差し・高月たかつき(杯)・おりんの11種類があります。

飾り方

お仏壇の真ん中一番奥に大曼荼羅だいまんだらの掛け軸を掛け、向かって左側に大黒天だいこくてん、右側に鬼子母神きしもじんの掛け軸を掛けます。

日蓮にちれん聖人の像をお祀りする場合はご本尊の手前、他の宗派で仏像を置くところに変わりに配置して下さい。他の仏具の並べ方は浄土宗や真言宗・天台宗などと共通です。

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臨済宗

本尊ほんぞん脇侍わきじ(きょうじ)

臨済宗に決まったご本尊はありませんが、一般的には釈迦如来しゃかにょらいをお祀りします。しかし、「臨済宗十四派」と言うように、臨済宗は宗派が多く、場合によってはお寺が違うだけでご本尊も脇侍も変わってくるため、新しく購入する場合はその都度お寺に問い合わせる事をオススメします。

仏具の種類

仏具の種類については、ご本尊・脇侍わきじ・位牌・花立て・ろうそく立て・前香炉・仏飯器ぶっぱんき茶湯器ちゃとうき・線香差し・高月たかつき(杯)・おりんと浄土宗などと同様です。

飾り方

基本的な並べ方は前述の浄土宗と同じですが、ご本尊・脇侍わきじの種類と位置が同じ臨済宗でもお寺や宗派によって全然違います。臨済宗は少し特殊なところがあるので、必ずお寺さんに相談をして仏具を揃えるようにしましょう。

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宗派別の本尊(中尊)と脇侍の一覧

宗派本尊脇侍(左)脇侍(右)
浄土真宗本願寺派阿弥陀如来あみだにょうらい蓮如聖人れんにょしょうにん親鸞聖人しんらんしょうにん
浄土真宗真宗大谷派阿弥陀如来あみだにょらい九字名号くじみょうごう十字名号じゅうじみょうごう
浄土宗阿弥陀如来あみだにょらい法然聖人ほうねんしょうにん善導大師ぜんどうだいし
真言宗大日如来だいにちにょらい興教大師こうぎょうだいし
弘法大師こうぼうだいし
曹洞宗釈迦如来しゃかにょらい常済大師じょうさいだいし承陽大師じょうようだいし
天台宗釈迦如来しゃかにょらい伝教大師でんぎょうだいし天台大師てんだいだいし
日蓮宗大曼荼羅だいまんだら大黒天だいこくてん鬼子母神きしもじん
臨済宗釈迦如来しゃかにょらい各派ごと各派ごと

まとめ

いかがでしたでしょうか。今回はお仏壇への仏具の並べ方や仏具の種類について書いてきましたが、必ずこの通りに全部揃えないといけないという訳ではありません。

小さめのお仏壇の場合などはろうそく立てと花立て・香炉があれば問題ありません。

今回紹介した内容を参考に素敵に飾ってみてください。

 

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