施設に引越しをする際に仏壇はどうすればよいか?

施設に引越しをする際に仏壇はどうすればよいか?

近年では、実家住まいが難しくなり、実家を手放し、介護設備の整った高齢者向け住宅に引越をする方が増えてきています。そんな中、引越先の施設には仏壇が持って行けない施設が多く、悩んでいらっしゃる方が多くいらっしゃいます。

ですが安心してください。今存在しているお仏壇を別の形に変えるか、供養じまいを行えばよいのです。

今回は「施設に引越しをする際に仏壇はどうしたら良いか?」についてお伝えしていきます。

近年の老人介護施設の現状

最近の高齢者向け施設には、有料老人ホーム・高齢者向け住宅・介護保険施設・各種地域密着型施設・軽老人ホームなど様々な形態がありますが、スペースの問題や施設の都合で大型な仏壇は持っていくことが出来ないところが増えてきています。

なかには位牌の持ち込みや、遺骨(骨壺)すら持ち込むことができない施設も増えてきています。

仏壇の歴史について

なぜみなさんの家に仏壇があるのでしょう?

仏壇の歴史は、400年前の江戸時代に作られた、檀家制度と繋がっています。江戸時代の徳川家康が動いたことからはじまります。

それは、

  • 「日本人は必ず仏教のどこかの宗派に属すこと」
  • 「先祖代々の宗派は変えてはいけない」

という、宗教の自由の禁止と、改宗の禁止を国の政策として進めていきました。ひとつには布教を恐れていた、キリシタンの弾圧もあったといわれています。

徳川家康の銅像

もうひとつの目的は、幕府として、檀家制度を用いて人々の住所管理をしたかったからです。

人々が、必ず菩提寺の檀家に属する事によって、当時の人々の管理を行いたかったのでしょう。(現在でいうマイナンバー制度による戸籍管理みたいなものです。)

「私はこの宗派に属しています」という目印として、家に仏壇を置くという習慣が広がっていきました。

その習わしが文化として続いています。先祖が代々守ってきた文化を否定するつもりはありません。

ですがそのような経緯から仏壇は存在しているのであり、現在に至っては、必ず無ければならないという物でもありません。

なぜ仏壇を持ち込みたいのか?

仏壇をもっていきたいという理由の1番の理由は、亡くなった家族や先祖の供養を行っていきたいという理由からきているところが大きいでしょう。

先祖の供養は仏壇とセットにして行っていきたいたいと思う気持ちから一緒に運んでいきたいと思うのは当然のことです。もちろん、そうできれば良いのですが、もしも持ち込むことが出来なくても全く問題ありません。

仏壇がなくても先祖の供養はできる

対処方法としては、

  1. 仏壇を供養じまいして、位牌だけを持っていく
  2. コンパクトな掛軸タイプに変更する
  3. これを機会に位牌・仏壇を供養じまいする

などが挙げられます。

仏壇を供養じまいし、位牌だけを持っていく

家族や先祖の位牌を手元に置き、お祀(まつ)りするのであれば、仏壇を魂抜き・お性根抜きを行い、供養じまいを行いましょう。仏教的に正式な形で行うのであれば、位牌も一緒に仏壇と供養じまいの後、引越先に移動させて魂・お性根入れを行います。

コンパクトな掛軸タイプに変更する

各宗派でも小型化された掛軸タイプのミニ仏壇が販売されています。手元にある位牌・仏壇の魂抜き・お性根抜き供養を行い、新しいミニ仏壇タイプと一緒にお位牌をお祀りします。

コンパクトサイズの仏壇の画像

また、浄土真宗のお話にはなりますが、本山より免物(めんもつ)をお迎えするという方法のありますので、興味があればこちらをご覧ください。

お仏壇をミニサイズに変更する方法(浄土真宗)⇒https://gokuyo.com/useful/2020/01/28/587/

これを機会に位牌・仏壇を供養じまいする

位牌も仏壇も一緒にまとめてご供養処分を行ってしまうのも一つの方法です。檀家であれば菩提寺のお坊さんに事情を説明して供養を行ってもらいましょう。

お坊さんとつきあいが無い人は、インターネットで「僧侶派遣サービス」などを活用しましょう。同じ宗派のお坊さんを紹介してもらえますし、料金も定額で安心です。

日本で一番多いとされる浄土真宗では、もともと位牌を作る必要は無いと考えており、形にこだわらずとも、先祖は仏になるという考え方です。形にこだわらなくても家族や先祖の供養は行っていけます。

まとめ

今回は「施設に引越しをする際に仏壇をどうすればよいか?」について解説してみました。

もちろん宗教は自由ですし、先祖や家族の事を思いやる気持ちこそが一番大切です。今まで大切にしてきた文化である事には間違いありませんが、仏式の作法やルールはそこまで重要視する必要はありません。

どのような形で進めるとしても、家族や親類としっかり話し合った上で、最適な方法を選んでいきましょう。

仏壇処分を依頼する人は急増してきています。「仏壇を処分するなんて私だけではないか?」と心配する必要はありません。むしろ、しっかりと魂・お性根抜き供養を行いお仏壇の供養じまいをする事に、誇りを持っていいのではないかと私は考えます。

 

関連リンク

老人ホームなどの介護施設に入ることになった場合の仏壇の対処方法 ⇒ https://gokuyo.com/useful/2021/10/04/2081/


引っ越しの為に浄土真宗の仏壇を買い替える方法 ⇒ https://gokuyo.com/useful/2020/01/14/37/


施設に引越しをする際に仏壇はどうすればよいか? ⇒ https://gokuyo.com/useful/2020/01/14/33/


実家の仏壇を片付けたいと思ったら ⇒ https://gokuyo.com/useful/2021/09/13/2068/

 

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